夢香

漢字辞典

陰

音読み

いん

訓読み

かげ、かげる

画数

11画

JLPT

N1

意味

Shade, Yin, Negative, Sex Organs, Secret, Shadow

「陰」は全11画、部首「阜(こざとへん・⻖)」の漢字です。音読みは「いん」、訓読みは「かげ・かげる」。日陰・陰影・陰陽・陰鬱といった語に使われます。

「陰」の読み方

  • 音読み:いん(陰影・陰陽・陰性)
  • 訓読み:かげ(日陰・木陰)、かげる(空が陰る)

「陰」の意味

  • かげ・日当たらぬ場所:光の届かない側。木陰・日陰など
  • 陰と陽:東洋思想で対をなす二つの原理の一方。消極・受動・静を象徴
  • 隠れた・秘めた:陰謀・陰口など、表に出ない側面

「陰」の成り立ち

こざとへん(⻖)に音符「侌(いん)」を合わせた形声文字です。「侌」は「今」と「云(くも)」が組み合わさった字で、雲が空を覆い光が届かないさまを表し、「かげ・陰り」の意が生まれました。

「陰」の書き方 — 構成のコツ(全11画)

左のこざとへん(⻖)と右の今+云の幅配分を1:3ほどに取るのが要点です。左を細く絞り、右にゆったりと展開させることで字に奥行きが生まれます。

  • こざとへんは縦長に締める:折れ横画を短く引き、縦画を長めに落として右の空間を確保します。
  • 今(右上)の人形を広く開く:右上の「今」は人の字を左右に広げ、折れ画でしっかり受けます。
  • 云(右下)の横画を等間隔に:二本の横画を右上がりで平行に置き、最後のくの字払いを右下へのびやかに送ります。

書体ごとの表現

楷書(かいしょ)

こざとへんを縦長に整え、今の人形を広く開き、云の二横画をそろえます。最後の払いを右下へ伸ばして字を締めます。

行書(ぎょうしょ)

こざとへんから右側への筆脈をつなぎ、今・云をひとまとまりとして流れで書きます。横画の連続を軽くリズムに乗せます。

草書(そうしょ)

右側を大胆に省略し、こざとへんと最後の払いの二動作で字姿をまとめます。左右の重心の差が伝われば「陰」の字意が読み取れます。

まとめ

「陰」は11画、こざとへんを左1/4に留め、今+云を右3/4に展開する左右構成です。「かげ・陰り」という字義そのものを反映するように、左を細く絞り、右をゆったり広げるのがこの字を整えるコツです。

「陰」を美しく書くコツ

  • • 楷書では一画一画を丁寧に。止め・はね・払いのメリハリを意識
  • • 行書では筆の流れを活かしてリズムよく
  • • 草書では大胆に省略しつつも字形のバランスを保つ
  • • 全11画。筆順を守ることで自然と美しい字形に

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執筆・監修

夢香 MUKYO

東京を拠点に活動する書家。古典に立脚した書から現代的な書まで手がけ、書の魅力を世界へ発信する。

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