夢香

漢字辞典

亡

音読み

ぼう、もう

訓読み

ない、なき-、ほろびる、ほろぶ、ほろぼす

画数

3画

JLPT

N3

意味

Deceased, The Late, Dying, Perish

「亡」は3画、部首は「亠(けいさんかんむり)」の漢字です。「ほろびる」「うしなう」「死ぬ」を表し、音読みは「ぼう・もう」、訓読みは「ない・な(き)・ほろ(びる・ぶ・ぼす)」と読みます。

「亡」の意味

「亡」の中心にある意味は、「そこにあったものが、なくなる」ことです。

  • ほろびる・ほろぼす:国や勢いが尽きて消える(滅亡・興亡・存亡)
  • うしなう・ない:持っていたものが失われる、存在しない(亡失)
  • 死ぬ・なくなる:人が世を去る(死亡・亡父・亡命)

「亡」の成り立ち

「亡」は、人が物陰に身を隠すさまをかたどった字とされます。隠れて姿が見えなくなることから「逃げる」、そこから「うしなう」「なくなる」「ほろびる」へと意味が広がりました。少ない画数のなかに、消えていくものの気配を宿す字です。

「亡」の書き方 — 筆順(全3画)

3画のみの字だからこそ、一画の太さと間(ま)が仕上がりを決めます。

  • 一画目:上部の短い点を、中心よりやや左に置きます。
  • 二画目:長い横画を、点の下にゆったりと通します。字幅の基準になる画です。
  • 三画目:横画の左端から下ろし、底で右へ折り返す縦折れ。折れの角をきちんと作り、右へ止めて安定させます。

上下の余白を広めにとると、少ない画数でも堂々とした字になります。

書体ごとの表現

楷書(かいしょ)

点・横・折れの三画を等しい重みで。折れの角を明確にし、端正にまとめます。

行書(ぎょうしょ)

点から横画へ筆脈をつなぎ、折れをやわらかく回します。骨格は保ちつつ、静かな流れを添えます。

草書(そうしょ)

三画を一筆の勢いで書き下ろし、消え際を残すように払います。省いても中心線が通るように意識します。

例文・名前での使い方

  • 例文:「国が亡びる」「祖父が亡くなる」「存亡の機」
  • 名前:「亡」は「なくなる」意味を含むため、人名にはほとんど使われません。読み方や意味を調べる際の参考にしてください。

まとめ

「亡」は3画、部首「亠」の字で、「うしなう・ほろびる・死ぬ」を表します。物陰に隠れて見えなくなる——その成り立ちを思い浮かべながら、点・横・折れの三画を丁寧に運ぶと、静けさのある一字に仕上がります。

「亡」を美しく書くコツ

  • • 楷書では一画一画を丁寧に。止め・はね・払いのメリハリを意識
  • • 行書では筆の流れを活かしてリズムよく
  • • 草書では大胆に省略しつつも字形のバランスを保つ
  • • 全3画。筆順を守ることで自然と美しい字形に

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執筆・監修

夢香 MUKYO

東京を拠点に活動する書家。古典に立脚した書から現代的な書まで手がけ、書の魅力を世界へ発信する。

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